65歳の父は、会社の健康診断で血糖値が高く要再検査ということで、病院を受診したところ糖尿病と判定されました。
いままでの生活習慣の見直し、特に食事の管理の見直しを医師から告げられました。
父の血糖値が上がったのは、食事の管理が原因だったのです。
今どきの60代は元気だが落とし穴が
父のように60代になって糖尿病を発症する人が近年増加しているそうです。
元気で長生きになったことも要因だそうです。それって矛盾してるよね。それが、本人も家族も油断する落とし穴なんだって。
父はエネルギッシュで仕事も現役でバリバリ働いてます。休みにはジムに通って体を鍛えたり、旅行に行ったり、孫たちともよく遊んでくれます。
食欲も若いものに負けないくらい旺盛でステーキ250gなんてペロリです。だから、食事の管理なんていままで考えもしないことでした。
60代からの糖尿病
今回の健康診断で食後血糖値高かったことと、ヘモグロビンa1cが7%だったことが、糖尿病の判定でした。
内科の先生いわく、食後の血糖値があがるのは老化のサインなんだって。
父は身も心も普通の60代よりずっと若く見えますが、お医者様によると内臓の特に消化機能が年々低下してきているのだそうです。だから、食事の管理が重要になるわけです。
60代は、内臓機能の変わり目でもあって、インスリンというホルモンが十分に分泌されなかったり、働きが上手くいかなくなり、糖が血液中に残って血液がドロドロになり血糖値が高くなるんだって。
消化能力が落ちても、若いころと変わらない食欲旺盛な父は、消化吸収作用が上手くいかなくなり血糖値が高くなったようです。
消化に見合った食事の管理が、60代からは必要になってくるということなんです。
60代から血糖値が上がると怖いのは、血液中に悪玉物質AGEが発生して、動脈硬化、認知症といった怖い病気を併発する原因になってしまうからです。
食事の管理が重要
65歳父の食生活を振り返って
早食いのクセ
好き嫌いのない父はなんでもよく食べます。65歳でも、子供たちと競争して食べるくらい早食いの名人です。
早食いは実は一番いけない行為なんです。一気に血糖値が上がるんですよ!
60代に多いのは、早飯という行為なんです。食事に時間をかけられないという考え方なんですね。父の生きてきた時代がそういうことが当たり前だったから、いまだに抜けてないのかなぁと思います。
でも、ゆっくり楽しんで食事をすることに考えを切り替えてもらわなくては。
カロリーオーバーの食事内容
・職場の昼食は外食が多い
父に聞くと、お昼は同僚と外食し、定食かそば、うどん、どんぶりものが多いそうです。たまにラーメン屋にもいくそうです。
とにかく揚げ物、肉類を好むので定食の場合でもカロリーがどうも高いようです。
・家での食事はなんでもよく食べる
父は、お残しが嫌いです。子供のころから「食べ物を粗末にするな!」と言われて育った年代なので出されたおかずは綺麗に食べます。
子供の好きなお肉料理が多い我が家ではよく食べる父にもおかずは大盛にしていました。これがカロリーの摂りすぎになっていたんです。
病院の管理栄養士さんのお話では、60代の男性の多くが、カロリーオーバーの食生活をしているとのことです。
野菜を多く食べる習慣をつけて、偏った食事や過剰な摂取、要するに食べ過ぎちゃいけないと言われました。
食事の管理の大切さ
管理栄養士さんの指摘通り、私は家族が喜ぶ食事を作ることばかり考えていて、正直、食事の管理には全く関心がありませんでした。父ばかりか家族がみんな野菜不足だったなぁと感じました。
食生活の欧米化でもともと消化機能が弱い日本人は糖尿病のリスクがとても高くなってきているのだそうです。
だから食事の管理が大切なんです。
父は健康優良児ってイメージで、母も私も全く危機感をもってませんでしたから、今回の健康診断の結果がなければ、食生活を見直すこともなく、家族にもじわじわと体に悪影響が出てきたのではないかと感じ、めちゃ怖くなりました。
食事の管理は、65歳の父だけじゃなく、私の子供たちにとってもとても大切なことなのだと実感し、食生活の改善に本気で取り組むことにしたんです。
1日の摂取エネルギーの量
食事の管理には1日の摂取エネルギー量を知ることが大切ですよね。
父の場合、食後血糖値をコントロールすることが大切です。摂取エネルギー上限が決められました。
これは計算式で算出できるんです。
標準体重(BMI)
身長(m)×身長(m)×22=kg
身体活動量レベル
デスクワークや主婦=25~30kcal/kg
立ち仕事の多い人 =30~35kaal/kg
力仕事の人 =35~40kcal/kg
(痩せている人は下の数字)
適正エネルギー
標準体重×身体活動レベル
父は身長175cm、デスクワーク事務が主です。
1.75×1.75×22=67kg(小数点以下切り捨て)
67×30=2010kcal
父の1日の摂取エネルギー量は、2010kalです。
1日の摂取エネルギーは3食均等に分けて食べるのがよいとのこと。父の1食分の摂取エネルギー量は670kcalになります。
これで、食事の目安ができました。
食事の管理で大切なことは、昼食を外食で済ませる事が多い父には、食べるものを選ぶ際に、カロリーに気を付ける習慣を身に着けてもらうことが必須です。
「メニューを見たら、カロリー表も一緒にみよう」
糖質の摂りすぎに注意
炭水化物が糖質になるそうで、ここの量が一番の問題だといわれました。
ご飯の量、例えば大盛やおかわりが特に制限されました。
パンや麺類は、ご飯よりも一気に糖の摂取が増える食べ物なので、ここは特に要注意といわれました。
定食の場合は、ご飯の量は普通盛りで充分、どんぶりものはご飯少な目で注文し、サラダを1品追加する。
なるべく腹8分目までにしてください。と念を押されました。
血糖値が急上昇するのは、食べ過ぎと早食い!糖尿病の大敵です
ご飯の量が減るとなんか物足りなく感じるみたいなので、食物繊維の多い食品を一番先に食べるとお腹が満たされるようです。
野菜や海藻、キノコ類は糖質の吸収をゆっくりにしてくれるので、血糖値も上がりにくくなるんですよ。
塩分管理は味噌汁から初めて見る
食事の管理の中でも重要なのが、塩分摂取量です。糖尿病は糖質だけじゃなく塩分量も管理が必要です。
糖尿病の合併症で腎臓病が多いからです。
味噌汁から変えてみることを管理栄養士さんに勧められました。
長年の家庭の味をまず変えてみる、これは家族全体の健康にもつながることなのですぐに実行することにしました。
・だしをきちんととる。
・具沢山にする。
・汁は少なめ
だしの風味で塩分が少なくとも旨味がでて、味噌の味がしっかりでます。
食物繊維の多い食材を使うと、これだけでもボリューム満点です。とくに、キノコ類やセロリなどおススメです。美味しいですよ!
味噌汁の椀は浅めの器に変えると汁が少なくても、たくさん食べた気になるのでおススメです!
子供たちも毎日楽しみにするくらいバリエーションに変化を持たせると飽きずに食べられます。
薄味に馴染むには、まずは味噌汁からの改善が良かったです。
手抜きしたっていいんじゃない
それから、母と相談して制限食の宅配食を頼んでみました。献立の参考にもなりましたよ。
主菜、副菜がバランスよく入っていて、食事の管理に疲れたときはとても重宝です。献立もバラエティーがあって父も喜んでくれました。
制限食にたいして気を使ってくたびれるよりも、これいいんじゃない!
手抜きもいいんじゃないかと思います。
参考にしてくださいね。
私が頼んだのはこちらです。↓
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さくら

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